世界が認めた「しまなみ海道」がサイクリストの聖地と呼ばれる5つの理由
「しまなみ海道とえいばサイクリストの聖地」というのは、すでに常識と言っていいレベル……かもしれませんが、どうして誰もが認める“聖地”になったのでしょうか? 調べてみるとその聖地たる「理由」の数々が明らかになりました。
目次
- 1.多島美の絶景と穏やかな気候は瀬戸内の奇跡
- 2.大規模な海上自転車道路ができた奇跡
- 3.産官が本気になって取り組んだ聖地化
- 4.誰でも手ぶらで最高のサイクリング体験ができる
- 5.サイクリストが集まれるライドイベントも年間を通じて開催
1.多島美の絶景と穏やかな気候は瀬戸内の奇跡
サイクリングコースとしての「しまなみ海道」は、広島県尾道市と愛媛県今治市を瀬戸内海上で結ぶ約70kmの道のりを指し、大小6つの島々と6つの大きな橋からなります。この全行程のうち約20km程度を占めるのが、「空中散歩」とも称される橋の上のルートです。
無数の島々が浮かぶ瀬戸内海は、世界的なリゾートに数えられるエーゲ海やカリブ海にならぶ「多島海」のひとつ。高い橋の上から神の目線で島々を見下ろし、島々に降りて水辺を堪能するの繰り返しを自転車で楽しめるのは、世界広しといえどもこの「しまなみ海道」ぐらいかもしれません。
また、南北を中国と四国の山地に挟まれた内海である瀬戸内海は、年間を通じて穏やかで温暖な気候が特徴です。比較的乾燥していることから一年を通じてからっとした晴天が多く、降水量も少ないこともあってサイクリングに適した環境といえます(せっかく訪ねても悪天候でがっかりさせられることが少ない!?)。
2.大規模な海上自転車道路ができた奇跡
通称・しまなみ海道のもととなった「瀬戸内しまなみ海道」とは、本州と四国を結ぶ3つの本四連絡自動車道のひとつ「西瀬戸自動車道(尾道~今治ルート)」の全線開通(1999年)に先立って公募で決まった愛称です。
先行して本州と四国をつないだ瀬戸中央自動車道、神戸淡路鳴門自動車道と違い、この西瀬戸自動車道にかかる橋には徒歩や自転車で通行できる「生活道路」が併設されたことが大きな特徴であり契機となりました。これは、ルート上に人口の多い島々があり、住民が気軽に行き来するための道路が求められたのが背景です。
もともとサイクリングに適した土地柄と大規模に整備された自転車道路が奇跡的に組み合わさったことで「聖地」の種が生まれました。そして折しも平成の市町村大合併のさなか。しまなみ海道エリアを構成する複数の自治体が姉妹都市関係にある尾道市と今治市に統合されたことで、両市をつなぐしまなみ海道の観光資源化が産官ぐるみで強力に推進されていくことになります。
3.産官が本気になって取り組んだ聖地化
尾道、今治の両市は瀬戸内しまなみ海道の開通当時から、片道乗り捨てが可能なレンタルサイクルなどを協調して実施するなど先見性と確かな利便性のある事業を進めながら、サイクリングスポットとしての評判を地域で高めていました。
一方、全国のサイクリストや一般の人にとって「しまなみ海道」をサイクリングスポットとして印象づけるきっかけとなったのは、2012年5月に台湾の自転車メーカーGIANTの劉会長(当時)がしまなみ海道を走破したニュースが報道されたことでした。GIANTはかねてから観光拠点としてサイクルショップを出店する戦略を進めていて、本格的なロードバイクのレンタル機能を持った店舗の国内第1弾としてジャイアントストア今治をオープンしたばかりでした。
全国からサイクリストが集まるようになり、2014年には広島県がしまなみ海道のメインルートを道路上に示す「ブルーライン」を整備(愛媛県側も16年までに整備して全ルートが完成!)、尾道市には港湾施設をリノベーションしたサイクリスト向け複合施設「Onomichi U2」が開業しました。U2はホテルやベーカリーカフェ、ジャイアントストアなどが入り、地域のサイクリング拠点・新名所として定着しています。
また同年、CNNにより世界のサイクリングコース7選に選ばれたことでその評判は世界的なものになっていきました。レンタサイクルやブルーライン等のインフラが充実したことで、初心者や外国人観光客でも気軽&安全に楽しめる世界で類を見ないサイクリングの聖地に成長したと言えるでしょう。
4.誰でも手ぶらで最高のサイクリング体験ができる
本格ロード車やE-BIKEも。充実のレンタサイクル
年間約33万台の自転車が通行するというしまなみ海道ですが、そんな中でもレンタルサイクルの割合は40%弱(平成30年度尾道市調べ)とのこと。年間のべ13万台のレンタルサイクルが稼働しているということから、レンタルの充実ぶりが見て取れます。
公営のレンタルサービス「しまなみレンタサイクル」は、しまなみ海道エリアに13のターミナル(貸し出しと返却が可能)と2箇所の乗り捨てスポット(返却専用)がある充実ぶり。車両はクロスバイクやママチャリ、電動アシスト車、子ども用自転車などです。好きな区間で利用できるので、「借りた場所に返しに行く」というような面倒もありません。
またジャイアントストアが提供するレンタルサービスではハイエンドバイクを借りることができます。コースの両端となる今治、尾道に店舗があるため、ワンウェイ(片道)での利用も可能です(オプション料金がかかります)。店舗にはシャワールームやロッカーなども完備されています。
また、電動アシスト付きスポーツ車・E-BIKEをレンタサイクルとして提供するプロジェクト「E-BIKEアクションしまなみ」が、県やメーカーの取組みで今年7月にスタート。一部のレンタル拠点で利用できるようになりました。
片道ライドをサポートする荷物輸送サービス
“完全手ぶらライド”をしたいなら荷物の輸送サービスをおすすめします。佐川急便は、しまなみ海道エリアの宿泊施設間でスーツケース等の手荷物を即日配送してくれる「手ぶらサイクリングサービス」を提供中。ヤマト運輸も「しまなみ海道手ぶら当日便」を今年の11月末まで試験運用を行っています。
コース上でしか味わえない瀬戸内グルメの数々
瀬戸内といえば、豊かな自然に育まれた絶品グルメの宝庫でもあります。コース上に立ち寄りスポットもたくさんあるので、予め調べておくことをおすすめします。
スポエンスタッフが体験した東京発の弾丸ツアーの様子もぜひ参考にしてみてください。
5.サイクリストが集まれるライドイベントも年間を通じて開催
1日平均900人ものサイクリストがライドを楽しむしまなみ海道ですが、週末などには大きなイベントも開催されています。
2年に一度の祭典「しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス(2019/10/20sun)」
「しまなみ・ゆめしまサイクリングフェス」は、今治・尾道発着のスタンプラリー形式の6コース、しまなみ海道の東側に位置する「ゆめしま海道」上島町発着のロゲイニング形式1コースで開催される大型ライドイベントです。初心者から上級者までお好きなコースで自由に楽しめるのが特徴です。
今年のゲストライダーは俳優の原田龍二さんほか。前回の模様はシクロワイアードさんのレポートをチェックしてみましょう。
世界からライダーが集まる一大イベント「サイクリングしまなみ(2020年10月開催予定)」
「サイクリングしまなみ」はしまなみ海道本線の一部を通行止めにしてコースとして開放されるライドイベントです。普段は走れない高速道路部分を爽快に走ることができる唯一のイベントでもあり、2018年大会では世界26の国と地域からもライダーが集まった世界的人気イベントです。
サイクリングフェスとの隔年開催となっていて、次回2020年大会のエントリーは2020年4月~5月頃の予定です。
春のしまなみライド「グラン・ツール・せとうち(4月頃開催)」
「グラン・ツール・せとうち」の最長145kmのコースはしまなみ海道を両側から満喫できる往復コース! 春のしまなみ海道を快走できる大型イベントです。
まだあるしまなみ海道堪能イベント
その他にも、しまなみ海道では多数のイベントが開催されています。歩道が整備されていることから、ウォーキングイベントの開催も多いので、歩きでしまなみ海道制覇に挑んでみるのもおすすめです。
コメント(8件)
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