【参加レポ】大阿蘇元気ウオーク(1日目:10kmコース編)

2018.8.4 0

毎年お盆前になると旅行へ向かう家族連れや学生さんたちの姿をあちこちで見かけるようになり、夏休みを楽しんでいていいなぁと少し羨ましい気持ちで眺めていたのですが、昨年の夏にふと“私も夏の思い出をつくりに自然豊かなところへ出掛けたい!”と思い立ち、9月に開催されている「大阿蘇元気ウオーク」へ参加してまいりました。

阿蘇市ってどんなところ?

熊本県北部に位置し、阿蘇五岳を中心とした世界最大級のカルデラを有する地域。

メイン会場が設けられている阿蘇神社の周辺は阿蘇山によって形成された盆地の中にありますが、標高400〜800mの高原地帯で九州の避暑地として知られており観光地として人気の高いまちです。

大会の様子

今回は同僚も参加してくれることになったので、珍しく車で会場入り。
心が晴れ晴れするほどの晴天のもと、皆でしっかり準備運動をしてからスタートしました。

阿蘇神社の駐車場を出て、まずは門前町商店街を歩きます。

一般的には神社に向かって縦に長く続く参道であることが多いのですが、阿蘇神社の参道は全国的に見ても珍しい、神社に並行した“横参道”になっています。

商店街には学校や診療所を改装したお洒落なカフェやお土産屋さんが立ち並んでいて、会場を出発したばかりにもかかわらず思わず足を止めて立ち寄りたくなる衝動に駆られます。

通りの中ほどには「幸せの石」があり、撫でると幸せになれるのだとか!
それはもう念入りに撫でさせていただきました。

そしてこちらの商店街にはもう1つ、大事な見どころが。

阿蘇山からの水を多くの人に飲んでもらいたいという地元の方々の思いから「水基(みずき)」という水飲み場が町のあちらこちらに設置されていて、町中の水基を巡りながら豊富な湧き水をいただけるようになっています。なんて贅沢なんでしょう・・・。

木々が直射日光を遮っていて、なおかつ水基が打ち水のような役割を果たしていることもあってか猫も快適そうに過ごしていました。

参道を抜けて住宅街を過ぎると、視界が開けてきて黄金色に色づいた田んぼと阿蘇の山々が姿を現しました。

ちょうどこのあたりから参加者の列もばらけてノルディック・ウォークをしやすい環境が整ったので早速ポールを取り出して使ってみることにしたのですが、普段ポールを扱い慣れていないせいか姿勢・歩き方ともにぎこちなさが溢れ出ていますね・・・。

大阿蘇元気ウオークはジャパンノルディック・ウォークプレミアリーグの認定大会でもあるため、所々でポールを使用して歩いている方がいらっしゃいました。

なんとなくポールの扱い方に慣れてきただろうかという頃に姿を現した、少し形の面白い山。

「根子(ねこ)岳」という山なのですが、山頂部分が猫の姿に似ていたことから 猫岳→ねこ岳→根子岳 となったそうで、猫の王のもとで修行を行うべく九州一帯から歳を取った猫たちがこの山に集ったという伝説が残されています。

田んぼのあぜ道を抜けていくと、1か所目のチェックポイント兼休憩地点である「ひばり工房」さんが見えてきました。

冷やしキュウリやトマトなど新鮮なお野菜とお饅頭をいただいて、エネルギーチャージ!
特にトマトは“ご自由にお取りください”状態で冷たい阿蘇の名水に浸かっていて、参加者の皆さんのテンションもアップ♪

広々とした空の下、童心に帰った気分で豪快にトマトを丸かじりしました。

新鮮なお野菜をたくさんいただいた後は、再び田んぼ道を山々に向かって進みます。

ふと黄金色の実をつけた田んぼの間を流れる水に目が留まったのですが、美味しいお野菜やお米は美味しいお水で育まれているのだなぁと感動を覚えるほど澄みきっていて自然のありがたみを改めて感じた瞬間でした。

田んぼ道から少しづつ市街地が見えてきた頃に、なんと!可愛い馬が放牧されているのを見つけました。

恐らく近くにお住まいの方が飼育されているのだと思われますが、予想外の展開にほかの参加者の方も驚きながら馬と戯れていました。

しっかりカメラ目線いただきました!

20kmコースの方にとっては2つ目のチェックポイントである「道の駅 阿蘇」に到着すると、なんと熊本県営業部長のくまモンがお出迎え!

先に到着していた参加者の方々はお土産の品定めをしたり休憩したりと思い思いに過ごしていらっしゃいました。

チェックポイントの隣には給水とおやつが用意されていて、トマトと冷たいお水、そして阿蘇の新鮮な牛乳と洋菓子をいただきました。

牛乳が好きな私にとっては、思ってもみないタイミングで美味しい牛乳をいただけて至福のひと時でした。

再びコースに戻って民家や畑の中を通りながら進んでいくと阿蘇神社の鳥居が見えてきて、いよいよゴールは間近!

と、その前に。せっかくなのでお参りしていきましょう。

鳥居をくぐって・・

阿蘇神社の神域から湧き出た“不老長寿の水”でお清めをします。

怪我などなく無事に戻ってこられたお礼を神様にお伝えした後、おみくじを引くとまさかの大吉!そういえば扇子の形になっているおみくじって初めて見たような気がします。

「願い事:叶うが高望みしすぎないこと」とのことなので、くれぐれも謙虚な気持ちは忘れないようにしないといけませんね。

しばし神社の神秘的な空気の中で休憩をした後、メイン会場へ帰還!

うっかりゴール直後の写真は撮り損ねてしまったのですが、会場では無事ゴールした参加者の皆さんにかき氷が配られていました。火照った体には嬉しいサプライズです。

10kmの道のりの中で、のびのびと阿蘇の自然を五感で味わえたウォーキングでした。

参考情報

会場設備

阿蘇神社の駐車場の一角をメイン会場として使用していて、会場の周辺には案内(兼駐車場誘導)のスタッフさんがいらっしゃったのでスムーズに移動することができました。

天気と気温・・・晴れ/31℃

日向では暑さを感じるものの、風がとても心地よく九州の避暑地として人気のエリアなのも納得のお天気でした。朝晩は高原地帯ならではの涼しさなので、泊まりで参加される方は羽織物を1枚荷物の中に入れておくとよいかもしれません。

アクセス

熊本市内で前泊して当日の朝に阿蘇へ移動したのですが、熊本市内と阿蘇市を繋ぐ国道57号線の一部が震災の影響で通行止めになっていたためミルクロードを経由して会場入りしました。なおミルクロードは朝晩の交通量が多く、渋滞の恐れもあるため会場へ向かう際は時間に余裕をもって出発されることをおすすめします。
※上記は2017年当時の状況です。最新の情報は大会ホームページをご覧ください。

電車の場合、JR豊後本線の宮地駅から徒歩10~15分で会場入りすることができますが、肥後大津~阿蘇間の電車が震災の影響で不通となっているため、熊本市方面から会場へ向かう場合は ①熊本駅もしくは大津駅から高速バスで阿蘇駅まで移動して、阿蘇駅から電車で宮地駅着 もしくは ②JRの代行バスで肥後大津駅から宮地駅着 というルートとなります。
※バスの運行スケジュールなどの詳細は各交通機関へお問い合わせください。

ウォーク所要時間・・・4時間強

1人で参加するときに比べるとゆっくりめのペースですが、いつも以上に楽しく過ごすことができました。広々とした自然の中を思う存分歩けるので、リラックス効果は抜群だと思います。

参加賞

マフラータオルとハンドタオル、おやつに加えて火照ったからだを冷やせるボディーソープなどをいただきました。

近くに「阿蘇内牧温泉」(2019年大会では2日目の20kmコースが内牧温泉を経由するルートになっています)があるのですが、参加賞の中にタオルとボディーソープが入っているのを見つけた瞬間、お風呂セットを忘れても安心して温泉に行けるぞ!と嬉しい気分に♪

宿泊はもちろんのこと日帰り温泉に対応している旅館・ホテルも複数あるようなので、ぜひウォーキング後の身体を癒しに温泉へ立ち寄られてはいかがでしょうか。

グルメ情報

コース終盤で見つけたレストランの「あか牛」の文字に心を奪われ、少し遅めのランチは贅沢にあか牛のハンバーグをいただきました。

自然豊かでのんびりとした気分で歩けるのでファミリーでの参加にもおすすめの大会です!