【参加レポ】名護・やんばるツーデーマーチ(1日目:20kmコース編)

2018.11.7 1

毎年12月の2週目に沖縄県名護市で開催される「名護・やんばるツーデーマーチ」。
本州では寒さが厳しさを増す12月でもぽかぽか陽気の中を歩けると聞き、昨年30回記念を迎えたこちらの大会にお邪魔してきました!

名護市ってどんなところ?

東西を海に囲まれ、国内で最も早く桜祭りが開催されることでも知られるまち。
本島の市町村では最も面積が大きく、名護市を玄関口に沖縄北部地域に広がる亜熱帯の大自然「やんばる」の名は大会名称にも冠されています。

大会の様子

市役所のお隣にある21世紀の森 屋内運動場がスタート会場。
せっかく名護に遊びに来たからにはなるべく色々なところを見て回りたいと思い、初日は「30th Anniversaryコース(20km)」にチャレンジしました。

名桜大学チアリーディング部の皆さんの声援を受け、名護市PR親善大使の“さくらの女王”と浦添市PR親善大使の“てだこレディ”に見送られながら市役所の裏を抜けて市街地に向けて歩き始めます。

朝のうちは空が厚めの雲に覆われていたため写真だと少し見づらいのですが、名護市役所はまるで古代神殿のようなデザインで、柱の上には全部で56体のシーサーが鎮座しています。
仕事柄各地の市役所・役場へお邪魔する機会はありますが、こんなに凝ったデザインの庁舎は初めてだなぁとただ圧倒されるばかり。
竣工した年には日本建築学会賞も受賞したほど素晴らしい造りなのでぜひチェックしてみてください。

進行方向を示す看板とともに書かれている「ぷうみちゃ」というフレーズ。
音の響きはとても可愛らしいけれど、何のことだろう?と考えながら歩いていると他の参加者の方の会話が聞こえてきて、どうやら昔の人のお墓のことを指している模様。
お墓、と聞いてなんとなく写真を撮るのは自粛しました。

運送会社さんの門に鎮座していたシーサー。
ロイヤルブルーが凛々しさを際立たせています。

県の文化財にも指定されている「屋部の久護家」は明治39年に建築された地方豪農の建物の特徴が色濃く残る建物で、その屋号が住所の小字にもなったほど影響力のある一族の旧家です。

久護家の邸宅を出てコースへと戻ると断続的に登り坂の道。
どうやら山のふもとを歩いているようですが、ふと足元に目をやるとあちらこちらに巻き貝の殻が落ちていました。大昔はこのあたりも海だったのでしょうか。

勝山シークヮーサーさんに到着!
ここで通過チェックを受けて休憩タイムに入ります。
おやつに黒糖・シークヮーサー・飴と、シークヮーサージュースをベースにしたスペシャルドリンクが用意されていました。

左が黒糖ブレンドで、右がシークヮーサーメインのもの。
どちらもさっぱりした味わいで、ミネラル補給にぴったりでした。

そして直売所ではシークヮーサーを使ったお土産やジェラートが販売されているとのことで、迷わずチェックイン。
美容に良さそうなコラーゲン入りシークヮーサーゼリーと辛党の後輩へのお土産にシークヮーサーフレーバーのコーレーグス(島とうがらしと泡盛を漬け込んだ調味料)を購入しました。

そしてジェラートは色々な柑橘類から好きな味を選べるようになっていて、暫く悩んだ結果タンカンとオートーのジェラートをダブルでいただくことに。
タンカンは甘めでジューシーに、オートーは熟しても酸味が強い柑橘だそうで、とてもさっぱりした味わいに仕上がっていました。至福のひととき・・・

このまま美味しいものを食べつつのんびりしていたいなーと思いつつも、ずっと休んでいてはいつまでもゴールへ辿り着けません。
重くなってしまった腰を上げ、気合いを入れ直して坂を下ることにしました。

南国感溢れる自然の中を通り抜け、そろそろ市街地が近付いてきただろうかという頃に現れたのは「安和のくばのうたき」。
聖木といわれるクバの木が群生する御嶽(うたき/神様を祀る聖所)で県の有形民俗文化財にも指定されています。
絵になる風景で、穏やかに包み込むような雰囲気ではあるものの安易に近付いてはならないような凛とした空気が漂っていました。

山のふもとから住宅地に場所を移し、見慣れない光景や自然を撮影しながら歩いているとお散歩中の猫に遭遇!
キャットウォークに癒されながら先を目指します。

少し前は木々に囲まれた道だったのに、あっという間に海の目の前までやって来ました。

21世紀の森ビーチではおやつの配布や、なごわくわくしちゃウォーク(3kmコース)に参加されている方々向けのチェックポイントとしてニュースポーツや名護の自然にまつわるクイズにチャレンジできるコーナーが設けられていて、なんだか楽しそう!

他の参加者の方とお話しながら歩いていたら、あっという間に体育館に到着。
ゴール後は完歩証と一緒にいただいたオリオンビールさんのドリンク引き換え券でソフトドリンク(※もちろんビールにも交換可能です)をいただき事前に申し込みしておいたお弁当でランチタイム♪
特にじゅーしぃのおにぎりが美味しくてぺろりと平らげてしまいました。

 

参考情報

●会場設備
体育館に隣接する屋内運動場はフルサイズのサッカーコートが確保できるほどの広さで、受付所やお弁当の引換所、物産品のブースなどが並んでいます。

●天気と気温・・・曇り時々晴れ/19℃
沖縄は冬でも日差しが強いから日焼けと水分不足に注意せねばと戦々恐々ながら臨みましたが、初日は曇り空だったこともあり暑がりの私でも快適に歩くことができました。

●アクセス
会場から少し那覇方面に進んだあたりにある「道の駅許田」をはじめ、ウォーキング後も自由に市内の観光スポットを巡りたい方には車での移動が便利そうです。(那覇市内から高速道路で約1時間半程で名護市に到着します)
那覇空港や那覇市内を経由する急行バスも運行されており、空港〜名護市役所の区間であれば片道2,000円程で乗車することができるので、車の運転が苦手な方でも安心です。
※なお大会終了後、空港へ向かうバスは混雑が予想されるため時間に余裕をもって飛行機の予約をされることを推奨いたします。

●参加賞
30周年記念の参加賞は、1泊2日分の荷物が余裕で入れられるほど大きなトートバッグ!
これだけ大きなバッグがあれば、お土産をたくさん買っても大丈夫ですね。

●グルメ・お土産情報
事前申込の際にお弁当も一緒に予約しておくと、当日の朝に会場で受け取ることができます。
そしてコース途中ではお土産を買うこともでき、ゴール後には会場外のブースでオリオンビールに合うおつまみや丼物を購入して食べることができます。

何もかもが美味しそうで「ブースで売ってるごはん食べたい。予約してたお弁当も食べたい。でも全部はお腹に入らないぃー(´Д`)」と、はやる心とは裏腹に歳のせいもあってか胃袋が全く追いつかない状態になってしまったことが唯一の心残りでした。。
美味しいものを食べることがお好きな方であれば朝ごはん用にお弁当を予約し、ゴール後にはブースでランチを調達されることをオススメいたします。

2018年大会の事前受付は間もなく終了ですので、早めのお申し込みがおススメ!
ぜひ1年の歩き納めに、名護を歩いてみましょう☆