【参加レポ】松本城ウオーク(2日目:ミドルコース編)
毎年11月に長野県松本市で開催される「松本城ウオーク」。
2日間で7つのコース(2018年は6コース)が設定されており、北アルプスの景色と城下町の史跡を巡りながらウォーキングを楽しむことができる大会です。
松本市ってどんなところ?
長野県のほぼ中央に位置する、県内二大都市のうちの1つ。
戦国時代に建造された天守を当時の姿のまま残す国宝・松本城の旧城下町としても知られています。
大会の様子
スタート・ゴール会場は松本城公園。
松本城を中心に公園が整備されており、受付所から少し中へ進むと北アルプスを背に天守が見えてきます。
この日は清々しい晴天のおかげでその力強い姿をばっちり収めることができました。
受付と出発式での準備体操を終えて、さあ出発。
公園を出て、まずは市街地を進みます。
コースマップには「このコースマップはあくまで推奨コースを示すものです。」と記載されていたものの、土地勘がないため地元の方と思われる別の参加者の方の後について歩いてみることにしました。
はじめに立ち寄ったのは四柱神社。
全ての願い事が叶う、という意味から「願いごとむすびの神」として信仰されているとのこと。これはお参りしない訳にはいきません!
まずは本殿でご挨拶をして、
しっかり願串に願い事を書いて納めてきました。
ちなみに願串は交通安全・安産守護など13種類からお願いの内容に合うものを選べるようになっているのですが、お願いしたい事が様々にあってどの願串でお願い事をするか暫く悩んでしまいました・・。(※くれぐれも願い事は欲張らないように注意しましょう)
四柱神社を出て、コースへ。色鮮やかな紅葉に心を奪われます。
次に目に入ってきたのは牛つなぎ石。
元々は城下町の道が整備された際に道祖神として移された石でしたが、戦国時代に武田信玄公の支配下にあった松本地方が武田氏と対立する今川・北条氏に塩の流通を遮断されて困窮した際、同じく武田氏と敵対関係にあった上杉謙信公が人々を救うために糸魚川経由で松本へ塩を送ったという古事から江戸時代後期以降「上杉謙信公の義侠心に依る塩を積んだ牛車が塩の道を通りたどりついた」と言い伝えられるようになったそうで、このエピソードは“敵に塩を送る”という諺の語源にもなりました。
再びコースに戻ると、深志神社が見えてきました。
学問の神様として親しまれており、大通りから少し奥まっていることもあってか境内には穏やかな空気が流れています。
深志神社はドラマや映画のロケ地としても知られていて、2016年11月には菅原道真公の金像も建てられました。
立て続けにパワースポット巡りができたこともあって早くも満足感を得ていましたが、ウォーキングはまだまだコースの序盤。北アルプスの山々を正面に自然豊かな道のりを進みます。
道路を渡ってすぐの高い木々に囲まれた中に筑摩神社がありました。
今回はゴールの松本城を含め8か所の印所(チェックポイント)が設けられていて、筑摩神社は1つ目の印所に設定されています。
こうして印判を押したシートを見てみると、いつものコースチェックよりも御朱印巡りに近い雰囲気を体感できて少しわくわく♪
ちなみに印判はそれぞれの印所ごとに手作りで用意されているそうなので、デザインも要チェックですよ!
ここからは暫く北アルプスの景色を眺めながら薄川に沿って歩きます。
田んぼのど真ん中に忽然と2つ目の印所、針塚古墳が現れました。
古墳の上に登ると竪穴式石室(再現)を見ることができるのですが、「針塚」の名前の通り岩の先端が上になるように並んでいて少し段差に引っかかりやすくなっているので足場には要注意です。
無事に印判を押して次の印書である松本民芸館を目指します。
道中には民俗資料館やお醤油の蔵など建造当時の貴重な姿をそのままに残した建物が点在していて、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえます。
民芸館で印判を押した頃にはお昼に丁度良い時間になっていました。
せっかくなので中にもお邪魔したかったのですが、空腹に負けてしまい先を急ぐことに。
事前にお弁当の申込をした人はパン屋さんでお昼ご飯を受け取ることになっているのですが、民芸館からパン屋さんへ続く細い路地の途中で甘い誘惑が・・・
地元のJリーグクラブ・松本山雅FCの選手も訪れているそうで、サイン色紙とともに選手のお気に入りのケーキが紹介されていました。
ケーキ屋さんでおやつを購入して、その足でパン屋さんへ。
サンドイッチとあんパンで十分お腹は満たせるはずなのですが、店頭に並んでいる商品がどれも美味しそうでついついラスクと冷製スープを追加購入し、あがたの森公園のベンチでランチタイムをとることに。
公園の雰囲気もとても落ち着いていて、こうしてゆっくりとランチを楽しむのは久々だなぁとしみじみしながら美味しくパンをいただきました。
お腹も満足したのでウォーキングを再開!
あがたの森公園を抜けて、市街地に戻る出口のすぐそばにある旧制松本高等学校で4つ目の印判を押します。
大正時代の洋風建築の中には松本高等学校のみでなく他の旧制高等学校の貴重な資料も保管されているのだそうです。
車の通る音も近くに聞こえてきて中心街に戻ってきたのを感じながら先へ進むと、5つ目の印所である松本市美術館に到着。
このときは丁度、松本市の市制施行110周年・美術館開館15周年記念として開催される草間彌生さんの企画展の準備をしている最中のようでした。(※企画展は2018年7月22日(日)まで)
コースマップに沿って細い路地を進んでいくと、蔵造りの店舗が立ち並ぶ中町通りに差し掛かりました。
一般の観光客の方もお土産物を選んだりしながら街並みを楽しんでいます。
ゴール前最後の印所・はかり資料館で印判を押して、松本城公園へと向かいます。
寄り道したりランチ休憩を取ったりで少し時間はかかりましたが、無事にゴール!
盆地の寒さに慣れていない上に出張明けで荷物を軽くしたかったこともあって長袖Tシャツとパーカーという無防備な格好で挑んでしまった結果、ゴール後はひたすら寒さに打ち震えることに・・・
ゴール後にいただいたきのこ汁が心と体を温めてくれたおかげで、どうにか無事に帰路につくことができました。
参考情報
会場設備
松本駅方面から公園に入るとすぐに受付所が見えてきます。
コース別に受付テントが分かれているので、参加証を確認してコースマップ等を受け取りましょう。
天気と気温・・・晴れ/約11℃
清々しい秋晴れで澄んだ空気と豊かな自然を存分に味わえるお天気でしたが、北アルプスに囲まれた盆地ということもあって関東圏・関西圏の同時期と比べると5℃前後は気温が違うようです(なお、大会当日朝7時の松本の気温は3℃強でした)。
特に他県から参加される方は、いつもより厚手の服を着る・羽織物を1枚予備として持っていくなどの準備がおすすめです。
最寄駅から会場までの所要時間・・・徒歩で約15分
松本駅の東口からハンバーガーショップのある通りをまっすぐ進み、ショッピングビルを過ぎて2つ目の交差点を左折。千歳橋を渡ってさらにまっすぐ進むと公園入口が見えてきます。
ウォーク所要時間・・・約4時間30分(10km)
大きなアップダウンはないものの、神社や資料館など見どころが満載なので帰りのスケジュールは少し余裕を持って組んでおいた方が良さそうです。
参加賞
コースマップ、チェックシート、シートホルダー、バッジ、給水用のお水、春の大会のチラシが入っていました。
グルメ・お土産情報
ゴール後は寒さで固まって動けずじまいでお土産らしいお土産を買いそびれてしまったのですが、ケーキ屋さんで購入した信州みそクッキーが我が家で一時ブームになりました。
様々な史跡や建造物を巡りながら歩けるので特に歴史好きな方、建築への関心が高い方は存分に楽しめることうけあい。
2019年大会のエントリーは間もなく開始です!
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