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緊急事態制限の解除が進む今こそ、屋外トレーニングのココに工夫を! ~アンケート結果から見る知恵と工夫~

2020.5.15 1

新型コロナウイルス感染の拡大防止として発令された「緊急事態宣言」の解除が進んでいます。引き続き、3密(密閉・密集・密接)を避ける、緊急事態宣言が続く都道府県との不要不急な往来の自粛などが求められていますが、明るい兆しが見えてきましたね。

宣言解除の対象地域では、ストレス解消のために屋外でスポーツしようという方も多いでしょう。ただし、新型コロナの脅威が去ったわけではありません。しばらくは、感染しない・感染させない備えが必要になります。

そこで、スポーツエントリー会員の方々が「屋外トレーニングでウイルス感染を防ぐために、どのような工夫をしているのか」を見てみましょう。4月30日~5月8日に行ったスポエンアンケート「何をしていますか? 新型コロナ感染防止下のトレーニング」の回答から、みなさんが工夫していることを紹介します。

 

どのような屋外トレーニングをしている?

全国的に緊急事態宣言が発令されている状況下、どのようなトレーニングを行っているのでしょうか。全体の66.7%が、屋外でトレーニングしていると回答。その中心層は、やはり人口密度の低い地域の人です。回答と一緒に「他人とすれ違うことがない」「人のいない河川敷や裏山で行う」といったコメントをいただきました。

トレーニング内容を見ると、他人との接触を回避できる「庭や駐車場で行える」ものが多く見られます。また、タブレットを使ってオンラインレッスンを屋外で受講したり、自転車ローラー台を屋外へ持ち出したりという人も。テレワークなど自宅勤務が増えたことから「外気を吸ってリフレッシュ」「日光を浴びて免疫力を高めたい」という声が多数ありました。

新型コロナ感染拡大防止の状況下で行っているトレーニングその他の主な屋外トレーニング屋外トレーニングでウイルス感染を防ぐためにしていること

屋外トレーニングしている人の多くは、マスクやネックガードの着用で飛沫感染を防ぐことに加え、三密を避ける工夫に取り組んでいました。時間帯の工夫(人のいない早朝や深夜に行う)、場所の工夫(人がいなそうなルートを組み立てて走る)、ジョギングの途中や終えたあとに寄り道をしない、などです。

また、通勤時間を活用(自転車・ラン・ウォーキングで通勤する)する人も多く、その結果「却ってトレーニング時間が増えた」という声もありました。

 

脱・孤独トレーニングの工夫

外出自粛が緩和される流れになったとはいえ、感染爆発を防ぐための3密回避は引き続き求められています。集団でスポーツを楽しめる日は、もう少し待たなければなりません。ここが我慢のしどころですね。

まだ1人トレーニングが続く状況で課題となるのは、モチベーションの維持。アンケートでも「1人では楽しくない」「目標がないので継続しない」という声が多く寄せられました。“孤独トレーニング” から脱却するには、コミュニケーションが欠かせません。そのための工夫を、室内トレーニングを主にしている人の回答から見てみましょう。

室内トレーニングにおけるコミュニケーションの工夫

家族で協力するトレーニングとしては、「体をおさえるサポート係を交互にする」「キャッチボールをする」という回答の他、バーベル代わりに「子供を抱いて上げ下げする」という人も。また家族で競うものでは、素振り・ダンベルの上げ下げ・踏み台昇降などの回数を競争する他、Nintendo Switchの「リングフィット アドベンチャー」などフィットネスゲームで競争している家庭も多々ありました。

トレーニングは身近な人・同じ競技や目的の人で競うと、楽しさやモチベーションが格段に向上します。そこで活用されているのがSNSです。Facebookは、競技や目的が共通な人たちのグループに参加して、1人トレーニングの結果報告・トレーニング方法の情報交換・相談などに活用。既知の仲間で同様のことを行う場合、LINEグループ、チャット、グループ電話を利用している人も多いです。

Twitterは、情報交換・情報収集の場としての活用からコミュニケーションに発展するケースが多いようです。また、アスリートがInstagramで紹介しているトレーニングを実践して、その感想などをコメントするコミュニケーションも行われています。

顔を見ながら会話したい人の間では、Zoomなどのオンライン会議システムが多用されています。使われ方はFacebook同様、1人トレーニングの結果報告・情報交換が中心。中には「仲間とのZoom飲み会が楽しみなので1人トレーニングが苦にならない」という人もいました。

 

室内トレーニングではリアルタイムなコミュニケーションも

室内トレーニングはインターネット環境が整備しやすいので、リアルタイムなコミュニケーションも盛んです。仲間同士でトレーニングの開始時間を決めてオンライン会議システムにアクセスし、擬似的な集団トレーニングを行うというものです。

また、仮想空間でのランニングやサイクリングを楽しめるZwiftの人気が高く、同じコースを仲間と一緒に走るミートアップ機能も多用されています。プロアスリートや有名人が主催するミートアップもあり、一緒に走ることはコミュニケーションの1つという考え方が広がっています。

とはいえ、Zwiftを行うには機材も必要になります。インターネット環境やパソコンまたはタブレット・スマホの他、トレッドミルなどのスマートランニングマシンあるいはスマートシューズ、自転車の場合はスマートトレーナー等。それだけに、リーズナブルな機材やレンタルを望む声が、とても多く寄せられました。

 

どうすればモチベーションを維持できる?

コロナ禍によって、私たちを取り巻く環境は大きく変わりました。その中でスポーツに対するモチベーションを維持するのは、とても大変なことです。どのようにしてモチベーションを維持しているのでしょうか。先に紹介したコミュニケーション以外の工夫例を見てみましょう。

コロナ禍の影響で、モチベーションはどう変わった?

アンケートの回答数では、モチベーションが「向上した」「維持している」が、「減少している」を上回る結果になりました。モチベーションを維持している人からは、「大会中止でがっかりはしたが、終息後の大会に向けてトレーニングすることでモチベーションを維持できている」「大会中止で練習期間が増えたと割り切っている」「改善トレーニングの結果をバーチャルイベントで検証することで、前向きに乗り越えられている」「健康維持のためのトレーニングと考えれば気持ちの変化はない」といった声が寄せられています。

 

これがあればモチベーションを維持・向上できる!

今回のアンケートでは、回答者のみなさんに「モチベーション維持・向上のために、あったら良いと思うもの」「楽しくトレーニングするために、あったら良いと思うもの」を挙げていただきました。その中で挙げた人が多かったトップ10は、以下のとおりです。

トレーニングであると良いもの

 

再びスポーツを楽しめる日に向けて

自分自身の経験からおすすめするもの、要望や希望、いろいろありますが、あなたのトレーニングを充実させるための参考にしていただければ幸いです。そして、再びスポーツを楽しめる日が早く訪れるように、工夫をしてトレーニングしていきましょう。それが、コロナに負けないことへ繋がります。